ソムリエの資格、と聞いてどんな印象を抱きますか?
持っていると言ったら わあ、すごいね!!という反応が大半です。
日本で取れるソムリエ資格は大きく分けて2つ、日本ソムリエ協会(JSA)と全日本ソムリエ連盟(ANSA)といった協会がそれぞれソムリエ資格というものを認定しています。
今回は2つの資格の紹介と両者の違い、難易度はどういったものなのか、などといった比較を探求していきたいと思います。
全日本ソムリエ連盟(ANSA)の資格を取得するのもあり
最短最速で無試験でも取得可能!!まずは手っ取り早くソムリエ資格が欲しい場合はANSA!
こちらの教本はなかなかのボリュームで充実していますが、わかりやすくとても扱いやすいものです。
基礎的な事項は一通り網羅してあり、やはり日本ソムリエ協会のソムリエやワインエキスパート資格を視野に入れた予行演習としてまず取るには非常に良い練習になりました。
ワインのことがまったくわからない状態からいきなりソムリエ資格を取るのは敷居が高く、とてもじゃないけど自分には無理だ、と思っていましたが、色々とネットなどで検索していくうちに、もっと簡単に取得できるソムリエ資格の存在を知りました。
とにかく私は金のブドウバッジとソムリエの認定証が早く欲しくて仕方がありませんでしたので、まずこちらの資格から取ろうと飛びつきました。
早く胸に金バッジを付けたかったのです。
こちらの資格は通信講座を修了するだけでも取得できるのですが、私の場合将来的には日本ソムリエ協会のソムリエ資格もいずれ取るつもりでしたので、予行演習的な意味で実際に筆記試験と実技試験を受けました。
↑ANSAソムリエを取得しバッジを身に着け笑顔の須藤元気さん
こちらの協会で発行されているソムリエの教本は分厚いですが分かりやすく、初心者でもとっつきやすく参考になりました。 私は実践経験もある程度ありましたので、なんなく受かることができましたし、経験が無い方でも受かりやすい資格ですので、当時の私のようにとにかく短時間で早く金のブドウバッジと認定証が欲しい!!という方には非常におすすめな資格だと思います。
デメリットとしましてはワインに少し詳しい方は全日本ソムリエ連盟のソムリエ資格は簡単すぎてまったくステータスにならない、という認識がありますので、決して胸を張ってこの団体のこの資格を持ってます!!と大っぴらに言えるものではない、ということがありますので、単に自己満足やあくまで趣味として、といった考えでお取りになった方がよいということです。
ただ一般的な大部分の方には全日本ソムリエ連盟のソムリエ資格、と聞いたら立派な資格なように感じますので、ワイン資格に詳しくない方の前では自慢できるのではないか、という面があります。
興味がある方はHPを参照してみてください。
難易度は上がるけどやっぱりメジャーな王道はこちら!!JSAソムリエ

ソムリエコンクールで世界一になった田崎真也さんが現在会長をつとめている日本ソムリエ協会(JSA)。その協会が主催する公的な資格がJSAソムリエになります。
一般的に胸を張って「私はソムリエ資格を持っています」と言うことが出来るのはこちらです。ANSAは悪く言えば「ばったもん」(関西弁?)すまわち偽物・まがい物という人もいます(人それぞれ考えがあり、私はこの意見には強く反対します。公的に認められたソムリエ資格であるからです。ソムリエ資格にばったもんも何もありません。)
ただやはりレストラン仲間などから認められるのはJSAソムリエ資格であるということですので、最終的には本当にソムリエを目指す人はこちらで間違いないでしょう。
私が推奨する「制しやすいところから攻めろ」(中国の歴史で漢の高祖【劉邦】が楚の将軍【項羽】と戦ったときに劉邦が側近の進言をよく聞き難攻不落の城を迂回して落としやすい城から落としていった成功例から学んだ)を当てはめるとしたら、やはり第一にANSAから取るのを私は推奨いたしますが、金銭面であったり月日や時間がかかることや、やはり本物のみを最速で取りたい、という方で受験資格がある方は最初からこちらを目指すのもよいかとは思います。
この考えは他難関資格にも当てはめることができ、例えば超難関資格の司法試験や司法書士を最初から勉強するのではなく、法学検定や宅建、行政書士から受かってから本題の試験に挑むというような戦法です。
個々考えはあるとは思いますが、小さな成功事例を積み重ねることもひとつの考え
どちらがいいかは本人が決めることではありますよね。
絶対的おすすめ教材は田村由美ワインブック、ワインノート(飛鳥出版)の一択!!
私がJSAソムリエ資格を取得するのに欠かせなかった書籍があります。
「田辺由美ワインブック」と「田辺由美ワインノート」。
この本は絶対に間違いないです!
事実上私がソムリエになれた、まさに人生を変えてくれた本であることに間違いありません。
要点を簡潔に、よーくまとめられていますので非常にとっつきやすく、
載っていることはほぼ試験に出るといってよいです。
そんなに分厚いものではありませんので、まるまる覚えるつもりでくまなく目をこらして丸暗記してしまってください。
筆記試験は間違いなく合格ラインにもっていくことが出来ます。
私が太鼓判を押します。
擦り切れて真っ二つになるまで読み込んでください。
実際に合格後でも実践の場でワイン格付け等を再確認する際などパラパラとめくって思い出したり、使用することも多い書籍です。
私はこの教本で自分なりに語呂合わせや脳に残りやすい音の響きを作ってソムリエを突破しました。 ほんの一部ですが例をこちらに紹介していますので良かったらご覧ください。↓

業界経験者でなくても受けられるJSAワインエキスパート
もうひとつANSAでなくてもJSAソムリエの予行演習、前座として受けることが出来るとしたらJSAワインエキスパートです。
こちらは同じJSAが扱っている資格ですのでJSAソムリエと同じ試験の部分があり、ANSAよりは難しいですが、何よりも実技経験がないという面でJSAソムリエよりはぐっと取得難易度が下がると思いますので、こちらを先に取得する方もいらっしゃいます。
私も当時JSAソムリエ受験資格に満たない(と勘違いしていた)ときにANSAソムリエの後にまず受けて取得をしました。
このワインエキスパートを取得した時点で私は実際にフレンチレストランのソムリエとして働きはじめたのですが、当時は銀色のブドウバッジでしたので、JSAソムリエの金バッジを付けて働いていた同僚や先輩には人一倍目を付けられてよりいっそう厳しく指導されました笑。
今ではパッと見では見分けがつかない金バッジですので、まずはこちらを目指すのも私は全然おすすめだと思っています。
どちらが良い?結論は…
いままでの話をまとめると、要は
・手っ取り早くソムリエ資格の称号を手に入れたい!!という方・・・ANSAソムリエ
・実技は怖いし経験年数が足りない、もしくは他職種でソムリエ資格が取れなくても同じブドウの金バッジと同等のワイン資格が欲しい!という方・・・JSAワインエキスパート
・やっぱり難関であっても王道のメジャーなソムリエ資格が欲しい!!という方・・・JSAソムリエ
とそれぞれ進みたいと思った道を決めれば良いと思います。
番外編 その他ワイン資格におすすめな教材
基礎を固めるには上記に上げた「田辺由美ワインブック」「田辺由美ワインノート」一択に絞ってそれを極めきった方が絶対に良いと思いますが、極めきってソムリエ資格を取得してからもブラッシュアップや他のワイン資格も視野に考えるとすれば、他にもおすすめな教材がありますので、紹介したいと思います。
児島速人CWE ワインの教本、問題集(イカロス出版)
世界のワイン生産者ディクショナリー307(Winart Book)
ワインティスティング 佐藤陽一(ミュゼ)

実技で必要なツールなど
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こちらのページを読んでいただいたことで
ソムリエ、ときいたら敷居が高くて…..
と取るのをあきらめていた方や、遠い存在に感じていた方がより身近に感じ、
取得してみよう!!と感じていただけたりしたら嬉しく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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